編集者による添削指導付き! シノプシスの基本構成から原書の選び方まで、 出版翻訳の仕事に欠かせないリーディング力を身につける
出版翻訳において、新人翻訳者がデビューするルートは限られているのが現状です。大きく分けて「コンテストに応募し、編集者に認められる」「翻訳者が自ら編集者にシノプシスを持ちこむ」の2つがありますが、いずれの場合も新人翻訳者が避けて通れないのがリーディングです。特に持ち込みでは編集者に「この本を日本で出版したい」と思わせるような企画書(シノプシス)を作りあげることが必須であり、このスキルを身につけるだけで仕事のチャンスが大きく増えます。
この講座では、現役編集者を講師に迎え、シノプシスの基本構成について解説する動画を視聴したあと、リーディングの課題に取り組みます。シノプシス提出後は、オンライン授業で講評おこないます。その場で講師に直接質問することも可能です。また持ち込みのコツや、リーディング力を高める勉強方法や原書の選び方、編集者が求める翻訳者像についてもお話しします。今までリーディングに自信が持てなかった方や、持ち込むにはまず何をしたら良いのか分からないという方におすすめです。講師は、出版社「早川書房」や「原書房」で翻訳出版に20年ほど携わっている現役編集者。この講座を通じてシノプシス作成のポイントや出版業界の現状を理解し、持ち込みに向けて準備を整えましょう。
(※2022年3月に開講した「編集者によるリーディングスキルアップ講座」と教材作品は変わりますが、解説動画の内容は重複いたします。再度受講される場合はあらかじめご了承ください)
リーディングとは:海外の原書を日本で出版するかどうかを出版社が検討するためのレジュメ(=シノプシス)を作成する仕事です。原書の読解力、調査力、作品に対する客観的な視点、文章の構成力が求められます。リーディングから出版翻訳の仕事につながるケースが多く、翻訳者としてリーディングを依頼されることもあります。
学習の流れ
◎この講座では動画視聴後に課題をご提出いただき、課題解説はライブ配信のオンライン授業にて行います。
●動画の視聴(約50分)【配信期間:4/11~5/8】
※課題はノンフィクション作品を予定しています。課題送付と同日に動画視聴用URLをご案内いたします。
1.リーディングの重要性とシノプシス作成について
・翻訳出版のルート
・シノプシスの基本構成と作成のポイント
・リーディングについての説明、書き方例、業界の現状紹介等
2.出版業界について
・現在の出版業界について
・原書房でよく扱う人気のジャンルなど
・原書の選び方
●課題の提出【5/8(月)正午締切】
●オンライン授業にて課題の解説【5/27(土)14:00~16:00(120分)】
1.シノプシス講評
・講師が添削した事前課題の返却と解説
・講師見本と優秀なシノプシスの紹介
2.求められるスキルと日々の勉強法について
・編集者が求める翻訳者
・リーディング力を高めるためにオススメの勉強方法
3.質疑応答