翻訳者のための日本語講座──日本語文法を翻訳に生かす

翻訳に生かせる「文法的に考える力」を現役編集者から学びます

こんな方にお勧めです

  • 日本語の文法と英文法の違いについて理解を深めたい方
  • 助詞の使い分けや、文末の表現が単調になることを改善したい方
  • 原文は理解できるのに、日本語で表現するのが難しいと思っている方

コース概要

講座名
翻訳者のための日本語講座──日本語文法を翻訳に生かす
受講形式
ライブ配信(アーカイブ配信あり)
受講期間
2025/4/12~2025/5/10(隔週×3回)
(授業日:4/12、4/26、5/10)
受講料
29,700円(税込)
曜日・時間
土曜・15:00~16:40(100分)
定員
20名
受講条件
翻訳の学習経験、仕事経験がある方  ※学習経験は他校でも可、分野を問わない
※総合コース「カレッジコース」にて同講師による特別講座「翻訳者のための日本語講座」の解説を受けたことがある方は内容が重複します。
申込締切
3/26
教材について
教材はデータでのご提供です。4/4にメールにてご案内します。
受講に必要なもの
●受講にあたって、Eメールアドレス、Microsoft WordもしくはWordファイルに対応したソフトを所有し、基本操作ができることが条件となります。
●授業はオンライン会議システム「Zoom」を使用します。「マイク・カメラ機能のあるPC/スマホ/タブレット」が必要です。デバイスの推奨環境等はこちらの【システム要件】でご確認ください。

お申込み

学習内容

翻訳に生かせる「文法的に考える力」を現役編集者から学ぶ

翻訳をしているとき、こんなところで迷ったことはありませんか?
・「は」と「が」の使い分け
・英語と日本語の時制の対応
・主に過去形の英文を訳す場合の文末表現の単調化
・能動態と受動態の使い分け

 

翻訳者を目指すにあたって、日本語力の向上は欠かせません。この講座では、現役の編集者である講師が、日本語の特徴、日本語文法と英文法の違いといった基本から、「は」や「が」のような助詞、それぞれにどんな表現効果があるのか(第1回)、時制(テンス)および時を表す表現の違い(第2回)、能動態と受動態の使い分け(第3回)、それらがどのように翻訳文として表されるのかを解説。課題量は訳文にして、A4用紙1〜2枚程度(上限2,000文字)を予定しています。提出された課題は、講師からの段階評価、短いコメントとともに返却するため、改善すべきポイントの発見につなげることができます。
日本語の文章術や、翻訳に関する本は数多く出版されていますが、こうした疑問に答えてくれているものはあまり多くありません。課題への取り組みを通して、日本語文法の重要さを理解し、ぜひ高品質な翻訳につなげるヒントを掴んでください。

題材・テーマ

第1回授業では、事前にご提出いただく課題はありません。
第2回・第3回で解説する課題の提出期限は、授業の1週間前(土曜日午前9時)までです。

 

第1回(4/12)
・「翻訳編集」、いったい何をしているの?
・翻訳編集の現場から:「気候変動が着々と進む」は正しいか?
・日本語の特徴:無標と有標
・日本語文法の基礎 「日本語文法チートシート」より
・「は」と「が」の使い分けと表現効果
・語義の構造(国語辞典を中心に)

 

第2回(4/26)
・今日から役立つテクニカルライティング
・文の意味を決定する5つの要素
・日本語と英語の時制・アスペクトの違い
・適切な文末表現について考える:「る」「た」「ている」
・語義の構造(英和辞典を中心に)

 

第3回(5/10)
・態(ヴォイス)の定義
・受動文(受身文)の機能分類
・能動態と受動態の使い分け
・「財布に落ちられました」(『言語学の教室』中公新書のオビより)
・語義の構造(理想の日本語辞典とは?)

担当講師

川月 現大
Gendai Kawatsuki

編集者、風工舎代表。大手SIerでシステム開発業務に従事後、マニュアル制作会社に転職。大手ITベンダーのマニュアル制作、書籍・雑誌などの編集・DTPを担当。編著に『デジタルテキスト編集必携[基本編]』(翔泳社)がある。日本翻訳連盟(JTF)主催のセミナー、テクニカルコミュニケーター協会のシンポジウムなどでの発表多数。近年の関心は、言語学・日本語学の知見を編集作業や翻訳レビューに生かす方法の探究。編集および翻訳に役立つ〈新しい〉日本語辞典を構想中。

講師からのメッセージ

日本語の〈表現〉で困ることはあっても、日本語の〈文法〉で困ることはないと考える翻訳者の方は多いでしょう。まさにかつての自分自身もそうでしたが、マニュアル制作の仕事に携わるようになり、その考えを改めました。翻訳に英文法の知識は必須であるのと同様に、良質な日本語を書くためにも、日本語文法についての体系的な理解が同様に重要なのです。この講座では、より正確で自然な翻訳文を効率的に作成するために、翻訳者が押さえておくべき日本語文法の基礎について解説します。
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「コース概要」の「教材について」をご覧ください。

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