横山妙子さん
大学卒業後すぐカレッジコースに入学。修了後、ローカライズを手がける3社で翻訳とその周辺業務に携わってキャリアアップ。現在は在宅のフリーランスとして仕事を始めている。
「同じ一年生なんだから」
さまざまな年齢層のクラスメイトと送った学習生活
大学1年生の時に翻訳の雑誌でフェローの広告を見て、全日制で勉強するのが自分に向いていると思ったこともあり、卒業したらすぐ通おうと決めました。カレッジコースの先生方は、それぞれに教え方のスタイルはありましたが、共通して言えるのは、質問に対して納得できる回答をしてくださったことです。また授業を通じて英文法が鍛えられたので、それまでリスニングパート頼みだったTOEICのスコアがかなり上がりました。
クラスメイトの年齢層はさまざまで、新卒の私ははじめ年上の方への言葉遣いなどを気にしていましたが、みんな「同じ一年生なんだから」と笑って仲良くしてくれ、授業前はお互いに宿題を突き合わせたり、授業後はご飯を食べに行ったりしていました。コース修了後は派遣社員として1年間勤めたあと、アメリアで初心者が応募できるローカライズ部門の求人を見つけ、その会社に採用されました。
3社で翻訳関連業務に就いてキャリアアップ
ローカライズにおけるチームワークの大切さがわかった
最初の会社では、業界誌やWebサイトなどの翻訳に加え、書き起こしやDTPなどを経験できました。2社目ではフリーランスのオンサイトスタッフとして働きました。自分の部署の翻訳・チェック担当者だけでなく、プロジェクトマネージャー(PM)やエンジニアの方と接する機会もあり、また自分でも在宅翻訳者の方への発注などを担当し、翻訳者以外の目線を持つことの大切さを実感しました。
3つ目の就業先は大手の翻訳会社で、経験できた仕事も幅広かったです。外国のPMとのやりとりも多く、時差に悩まされたりもしながら、効率的な仕事のしかたを学んでいきました。また、ある会社のマーケティング翻訳にともない、日本支社への出向や海外出張も経験しました。Webサイトを作る現場に身を置くことができ、とにかく楽しかったです。
ローカライズはチームワークが大切で、高いコミュニケーション能力が求められます。「次もまたこの人にお願いしたい」と思っていただけるよう、人との関わりも大切にしています。
やりがいを感じるのは、お客様に褒められた時や「またお願いします」と言っていただいた時、Webサイトや店頭のカタログなどに自分の翻訳が載っているのを見た時です。
現在は在宅のフリーランスとなり、Webサイトの製品紹介やニュースリリースなどの翻訳を少しずつ始めています。翻訳は地味で縁の下の力持ちみたいな仕事かもしれません。ですが、地道に自分のスキルを高めて、コトバと向かい合っているうちに、ジグソーパズルのピースのように「これだ!」というワンフレーズにたどり着けた時の嬉しさ、そしてその仕事ぶりを誰かに認めてもらった時の嬉しさは格別です。