田中 翠さん
2歳から15歳までをアメリカで過ごす。大学卒業後、イベント会社に1年間勤務し、カレッジコースに入学。修了後、主に日英フリーランス翻訳者として活動。
幼い頃から本を読むのが好きで、将来は書籍や出版に携わる仕事がしたいと思っていました。15歳までのアメリカ生活で得た英語力や知識、経験も活かしたいと考え、作品の内容に直接触れながら、日本と外国を繋げられる翻訳者を目指しました。
カレッジコースを選んだのは、実務、出版、映像の分野を1年かけてみっちり学べるという点が魅力的だったからです。また、コース修了後の進路を思い描けていなかったので、専任スタッフが相談に乗ってくれること、翻訳会社と受講生を結ぶ就業サポートの制度があることは大きな安心材料でした。
コース受講中は、翻訳の技術以外にも仕事と業界について幅広く学ぶことができ、授業と課題漬けのとても充実した1年間でした。現役翻訳者である講師の現場の話はとても面白く、参考になりました。私はほとんどオンラインで出席したのですが、通学する時間がないぶん課題に取り組む時間が増えたり、家庭の事情があった時も欠席しなくてすんだりと、不自由を感じずに楽しく受講できました。入学当初は出版翻訳に一番興味がありましたが、授業を通して実務翻訳の需要の多さ、映像翻訳の楽しさも知ることができました。
翻訳者としての初仕事は、翻訳者ネットワーク「アメリア」で見つけた求人を通して採用された会社からの、日本の子ども向け番組の英語台本作成です。現在はテレビ番組・ドラマの英語字幕作成や英語学習本の英語監修、観光ガイドマップの英訳、サイト記事の英訳などをしています。海外に住んでいた経験を活かし、外国人の視聴者・読者にとって自然で分かりやすい英語表現を作ることを心がけています。