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- 翻訳業界で活躍する受講生
- 大塚典子さん
受講生インタビュー
課題でも仕事でも 児童書の翻訳を心から楽しんでいます
もともと児童書好きで、子供に絵本の読み聞かせをする中で「自分で訳したい」と思い立ち、翻訳を学ぶために「ベーシック3コース」を受講しました。児童文芸の科目で憧れだったこだまともこ先生の授業を受け、ベーシック3コース修了後も継続してこだま先生のクラスを受講しました。その後「こだま特別ゼミ」に在籍し、現在は児童書や図鑑などの翻訳、児童書の企画・執筆に携わっています。
先生の紹介で2000 年に絵本のリーディングの仕事を始め、2007年には念願叶って絵本『シャンプーなんて、だいきらい』を出版。その後も読み物や図鑑などの翻訳を手がけています。今でも授業に通い続けているのは、尊敬する先生やクラスメイトと1つの課題について論じ合うことで、大きな刺激を受けられるから。憩いにもなり、私にとっては生活に欠かせない「いい時間」です。
児童書の翻訳には大人向けの本とは違ったルールがあり、語り口調も工夫する必要があります。授業では、そういったルールを徹底的に学ぶことができました。さらに、愛情を持って作品に向き合い、訳者として全責任を負う先生の姿勢にふれられたこと、それが一番の収穫でした。先生の魔法のような翻訳の域にはまだまだ届きませんが、児童書の翻訳を心から楽しんでいます。
児童書の英語は平易ですが、シンプルな言葉ほど訳すのが難しいので解釈力が大事。またいい作品を探して出版社に売り込む営業力も必要です。仕事を始めるとヨコのつながりも重要なので、人との出会いも大切にしてください。