- TOP PAGE
- 翻訳業界で活躍する受講生
- 中畑京子さん
受講生インタビュー
何をどう勉強していくかを明確にすることが大切です
アメリカの短大を出た後十四、五年、CA(客室乗務員)をしていました。不規則で、体力的にも厳しい仕事ですから、あまり体力のない自分は定年まではもちろん、四十代まで続けるのは難しいなと感じたので、きっかけがあれば何か別の仕事をしようと思っていました。その時に浮かんだのが、翻訳の仕事です。英会話と違い、読み書きには少し苦手意識がありましたが、それでもやってみたいという気持ちは強かったですね。それで、CAをしていた時に接客のための英語を教えていただいた先生の勧めもあり、まず通信で一年間、フェロー・アカデミーの翻訳入門<ステップ18>速習コースを受講しました。
CA を辞めたのは三年前、出産がきっかけでした。子どもが生まれたらあまり家を空けたくない、家にいられる仕事がいいと思っていたからです。それで子育てをしながら、在宅の仕事に向け、スキルアップのために通学の機会をうかがっていました。入会していたフェロー・アカデミーを母体とする翻訳者ネットワーク「アメリア」で求人情報を見ながら、「翻訳業界」への理解を深めてもいました。
去年、子どもを預けられるようになったので、この機会に学校に通いたいと考え、「総合翻訳科ベーシック3コース」(※)を受講しました。三カ月で実務、出版、映像の翻訳三大分野を集中的に学べる、人気の講座です。課題も多く、レベルもどんどん高くなるのでかなりハードでしたけれど、クラスメイトと刺激しあいながら、たくさんのことを学べたので、翻訳に対する体力がつきました。
今は、翻訳チェッカーの仕事をしています。いわゆる実務翻訳の分野ですが、ベーシック3コースで翻訳の全てを学んだことがとても役に立っています。カリキュラムが充実しているので、転職を目指されている方にはお勧めです。「転機」は人生に何度か来るものだと思うので、焦らず待っていて大丈夫だというのが、今の私の実感です。大事なのは何を、どう勉強していくかという方向を明確にしておくこと。一歩踏み出す時期は必ず来るので、そのチャンスをうまくつかんでほしいですね。
(※「総合翻訳科」は「総合コース」に名称変更しました)
『The Japan Times forWOMEN Vol. 2』(2013年1月発行)より転載