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- 翻訳業界で活躍する受講生
- 村中知世さん
受講生インタビュー
大手翻訳会社の特許部門で コーディネーターとして活躍
大学卒業後、一般企業への就職を考え、就職活動を始めた村中さん。
「なかなか内定がもらえず、仕事か勉強かどちらをとるか迷った末に勉強をとりました。もともと言葉に関係する仕事に興味があり、学校の教科のなかでは英語が一番得意でした。大学は外国語学部で翻訳の授業があり、実際に翻訳者の方とお話しする機会が持てたのも強く翻訳業界を志望するきっかけになりました」
翻訳関連の仕事に就職することを目指し、2009年に総合翻訳科「カレッジコース」へ入学。1年間、翻訳をしっかり学んだ。
「カレッジコースの授業内容がおもしろそうだと思ったのが入学した理由です。わたしにとって貴重な1年になったと思います」
カレッジコース修了後は、翻訳者ネットワーク「アメリア」の求人から、大手翻訳会社にアルバイトとして採用された。
「仕事内容は表の作成や文書の照合作業など、コーディネーター業務の一部を手伝うような感じでした。1カ月ほどたったころに正社員にならないかと声をかけてもらい、2010年10月から正社員として働いています」
現在は、特許部門でコーディネーターとして働いている。正社員となったことで業務内容や自身の意識など、今までと変わったという。
「依頼があった文書を翻訳する工程、スケジュール、翻訳担当者、校正担当者を決めるのがおもな仕事です。そのほかにも翻訳不要箇所を削除したりするデータ処理や、お客様に対する見積り作成、納品などもおこないます。よく悩むようになったのが以前と一番変わった点だと思います。自発的に仕事に取り組まなければならないため、その日のスケジュールを自分で考えて決めるようになったのも正社員になってからです」
試行錯誤のなかで、日々の業務をこなす。とくに英文メールを書く際に、カレッジコースの必修科目「日英翻訳」で学んだことが役立っているという。
「授業は、初出の単語には不定冠詞を使い、一度出てきた単語に定冠詞を使うようにするだけで、情報がより的確に伝わる、といったように現場ですぐに使える具体的な指導でした。“翻訳文を読む側の立場で考える”という講師からのアドバイスを日々実感しています。お客様にとって好ましい翻訳文がどういったものなのか、事前にできるだけ情報を得るようにしています。そうすることでよりお客様の求めている翻訳文に品質を近づけることができます」
「褒められたときはやりがいを感じる」と言う村中さん。翻訳者の仕事と翻訳会社の仕事は別のものだが、独りよがりにならずお客様の要望を重視することが大事だと言う。
「翻訳者も翻訳会社も根本的にはお客様に良い翻訳を届けられるように努力をしているので、おこなっている仕事内容や手段は違うかもしれませんが、働いている目的は一緒だと思います。そういった良い翻訳を届けたいという気持ちを、持ち続けていきたいです」