村松沙綾さん
2013年度修了生。大学在籍後、一般企業への就職、海外滞在経験を経てカレッジコースに入学。修了後は、さまざまな媒体のグラフィックデザインや翻訳を手がける企業に正社員として就職し、翻訳、チェック、コーディネートなど幅広い業務を担当する。
どうせ学ぶならガッツリと!
一緒に頑張れるクラスメイトの存在も大きかった
海外に滞在中、英語力を活かそうと在宅でWebニュースの和訳を経験したのですが、そのとき英語ができるのと翻訳ができるのは違うんだと分かり、翻訳を一から勉強しようと思い立ちました。どうせ学ぶならガッツリ学ぼうと考えて選んだのがカレッジコースです。一年間翻訳の課題にどっぷり浸かれて力がついたのを実感できましたし、一緒に頑張れるクラスメイトの存在も大きかったですね。
履修科目の中で特に楽しかったのは、初めて英訳に挑んだ「日英翻訳」。ほかのみんなの試訳を見ると、同じ日本語から訳したはずの英語表現がバリエーションに富んでいるのもおもしろかったです。ほかにも実務翻訳の選択科目で専門文書の知識を深められたこと、「出版基礎」で実務翻訳と違う日本語表現のしかたを学べたことも印象に残っています。履修科目以外では、特別講座で翻訳会社のプロジェクト・マネージャーの方から直接話を聞けたことや、現在の職場でも使っている翻訳支援ツールの基本操作を覚えられたことが役に立ちました。
就職先は周囲の協力を仰ぎながら翻訳もできる環境
今後もいろいろな案件に挑戦して幅を広げたい
後期に入ってから、修了後の就職に備えてアメリアで求人情報をチェックするようになり、12月頃から実際にアプローチを開始。翻訳、チェック、コーディネートと幅広い業務に関われる点に惹かれて現在の会社に応募したところ、採用となりました。入社後はビジネスレターから社内報、プレスリリース、Webサイトのローカライズ、書籍まで、さまざまなジャンルの案件を任され、楽しく働いています。自分で翻訳をするときはつい訳文を客観的に見られなくなりがちですが、オンサイトだと周囲の先輩方にチェックしてもらえるので勉強になります。また社内には日本語のできる英語ネイティブもいて、英文の解釈について教わったり、私も日本文のニュアンスについて教えたりと、互いに協力しあえる環境です。
今後も社内で発生する案件にどんどん挑戦して幅を広げるとともに、日本語としての読みやすさを追究した翻訳をしたいです。また、自分の翻訳書を出すこともかねてからの希望なので、いずれはビジネス書や小説などを手がけられるよう、学習を続けていきたいですね。