森田 日香里さん
大学卒業後、半導体商社に13年間勤務。2020年に退職し、フェロー・アカデミーのベーシック3コースで翻訳の学習をスタート。実務・出版・映像の基礎を学ぶ。コース修了後、映像翻訳単科コースの中級・上級を受講しながら、翻訳会社・映像制作会社のトライアル合格をきっかけにフリーランス翻訳者として実務と映像(吹替)の翻訳を請け負う。
子供の頃から何となく「翻訳家」という職業に憧れ、大学でも英米文学を専攻しました。卒業後は半導体商社に入社しましたが、いつか翻訳に挑戦したいと思いつつ、気がつけば30代後半に。家事や育児との両立、キャリアプランなどに悩み始めたタイミングで新型コロナウイルス感染症が流行し始め、良くも悪くも人生を見つめ直す機会を得たのです。「この先も何が起こるか分からない。たった一度きりの人生。本当にやりたかったことに挑戦してみよう」と一念発起し、長年勤めた会社を辞めてフェロー・アカデミーで翻訳の学習を始めました。
翻訳業界のことをまったく知らず、自分がどの分野に向いているのかもさっぱり分からなかったので、さまざまな分野の基礎を学べるベーシック3コースを選びました。絶対に短期間で翻訳者デビューすると決意していたので、3カ月間集中して勉強できるのはまさに理想的でした。実務・出版・映像翻訳を学習できるだけでなく、業界の動向がわかる説明会や翻訳作業時に必要なツール操作のセミナーなどにも参加することができ、実際に仕事を始めた後の流れやイメージを掴むのにも役立ちました。幅広いジャンルの翻訳を学習していく過程で、映像翻訳(特に吹替翻訳)にすっかり魅了され、修了後は映像翻訳コースに進みました。
ベーシック3コースでは、映像吹替のアフレコ演習が特に印象に残っています。プロの声優さんに、映像に合わせて台本を読んでいただくのですが、自分の翻訳したセリフに命が宿った瞬間を目の当たりにして思わず涙してしまいました。また、授業中に峯間先生がおっしゃった、「翻訳とは言葉ではなく心を訳すもの」という言葉は今も胸に深く刻み込まれています。翻訳者とは、ただ言語を別の言語に置き換えるのではなく、映像であれば登場人物の心を視聴者に届け、ビジネスであれば企業側の心を顧客やユーザーに届ける、いわば文化の橋渡し役なのだと常に自分に言い聞かせて日々仕事に臨んでいます。
ベーシック3コース修了後、すぐに翻訳者ネットワーク「アメリア」経由で実務の翻訳会社のトライアルに応募し、合格して翻訳者としてのキャリアをスタートさせました。初めて依頼されたのは、企業がホームページに掲載しているブログ記事(製品紹介)でした。現在も登録翻訳者としてビジネス関連のプレスリリース、ブログ、ウェブサイト、ソフトウェア、製品マニュアル、イベント動画の字幕など、さまざまな種類の翻訳を担当しています。また、実務翻訳を請け負いながら、現在も「峯間ゼミ」で吹替翻訳の学習を続けており、映像制作会社のトライアルにも合格して、映画、ドラマ、子供向けアニメなどの吹替翻訳も担当しています。
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上級峯間ゼミ【編入】