国枝幸子さん
短大卒業後、証券会社や外資系企業に勤務した後、派遣社員として翻訳業務に従事。退職後、フェロー・アカデミーの通信講座に学び、在宅翻訳者に。現在はクレジットレポートや財務報告書などの和訳、ビジネス文書の英訳、IRや契約書などのチェックなどを手がけ、幅広く活躍している。
短大卒業後、証券会社や外資系企業に勤務した後、派遣社員として翻訳業務に従事。退職後、フェロー・アカデミーの通信講座に学び、在宅翻訳者に。現在はクレジットレポートや財務報告書などの和訳、ビジネス文書の英訳、IRや契約書などのチェックなどを手がけ、幅広く活躍している。
子育てのために、会社員から在宅ワークに切り替えよう。そう考えたとき、国枝幸子さんの頭の中には「英語力を生かせる翻訳」しか浮かばなかった。フリーランスへの助走として選んだのは、勤務時間や日数の少ない翻訳業務の派遣職。2年ほど続けたが、自己流で翻訳していることに不安が募り、翻訳学校の通信講座で一から勉強することにした。 「フェローを選んだのは、添削回数が多く、Web提出ができるため。仕事情報を得られるアメリアがある点も心強く感じました」
「翻訳入門<ステップ18>」では、英文を正しく理解する力と自然な日本語で訳すための表現方法を習得。続く「実務翻訳<ベータ>」では、ビジネス分野の多様な翻訳テクニックを吸収した。 「lead toやcauseといった重要表現の用例と意味、わかりやすく訳すコツが満載。英訳もカバーされていたので、実用性の高い勉強ができました」
「マスターコース」では、かつて証券会社や総務経理部に勤めていた経験を生かすべく、「経済・金融」と「IR/財務・会計」を受講。実務上よく扱われるような案件が課題となるため、学んだことを総動員し、専門知識や用語を丹念に調べて翻訳した。添削された訳文が返ってくると、実務目線の赤字やアドバイスをしっかり消化。確実に自分のモノにしていった。 「トライアル合格のレベルや、翻訳者の責任とプロの厳しさを学んだ気がします。信頼性の高い情報ソースを教えていただいたことも大きな収穫。仕事と同じような状況下で、実践力を鍛えることができたと思います」
受講中にはアメリアで見つけた求人にも応募し、見事採用。チェッカーや翻訳の仕事を始め、学習者からプロへのスムーズなステップアップに成功した。スキルアップから仕事獲得まで、すべて自宅にいながら実現できたのは「サポートが整ったフェローのおかげ」と国枝さん。また、受講中に自己管理をしながら翻訳する習慣が身についたため、「課題が実案件に変わっただけで、同じスタイルで仕事に取り組めている」そうだ。
原文の解釈力、翻訳テクニック、調査法、そして商品価値の高い訳文を追求する姿勢。フェローの通信講座で学んだものは「翻訳者としての大きな財産」であり、揺るぎない土台となっている。めざすは、さらなるレベルアップのみ。 「専門知識の幅を広げ、品質・スピードの向上に努めていきたい。お客様に『またお願いしたい』と思っていただける翻訳者になることが目標です」
『通訳者・翻訳者になる本2014』(イカロス出版発行)より転載
(Text 金田修宏 Photo 岩田伸久)