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- 翻訳業界で活躍する受講生
- 児島修さん
受講生インタビュー
IT翻訳の知識で出版翻訳のキャリアも開拓。さまざまな先生の翻訳観が大きな財産です
ソフトウェア会社の社内翻訳者となって2年目、興味のあった出版翻訳を学ぼうと決意しました。通学 出版翻訳コース「ノンフィクション」で夏目大先生の翻訳に対する柔軟な考え方に共感。逐語訳的な考え方から解放されたように思います。 翌年に先生の紹介でIT系の技術書を翻訳しました。物語仕立てだったので、訳すのが楽しかったですね。「本」という形になり、翻訳者としての手応えを感じたのをよく覚えています。
夏目先生のほか4人の先生のもとで出版翻訳を学び、さまざまな翻訳観に触れられたのは大きな財産です。とくに「田村ゼミ」で田村義進先生から学んだことで出版翻訳に不可欠な描写の「視点」を意識的に考えるようになりました。訳をめぐって意見をぶつけあう深い勉強をし、人とのつながりが広がり、仕事のチャンスにも恵まれました。フェロー・アカデミーに通っていなければ、今の僕はないと思っています。
現在はフリーランスの翻訳者として、IT系の実務翻訳やノンフィクションの翻訳を手がけています。実務翻訳と出版翻訳をかけ持ち、無我夢中で頑張ってきましたが、仕事に追われる現状に危機感もあります。50歳までに自分が思い描く理想の翻訳者になれるよう、これからは自分を高めるインプットにも努めたいですね。
フィクションやノンフィクションを学んだことで双方の違いを意識でき、複数の先生のもとで勉強したことでいろいろな発見がありました。万人向けとは言えませんが、分野や先生を限定、固定しない勉強法も間違いではないと思います。