堀川志野舞さん
大学卒業後、出版社でアルバイトをしながら翻訳の学習をはじめる。『シービスケット』(共訳、ソニーマガジンズ)で翻訳家デビュー。3冊目の訳書となる『天国からはじまる物語』(理論社)は産経児童出版文化賞を受賞した。
大学卒業後、出版社でアルバイトをしながら翻訳の学習をはじめる。『シービスケット』(共訳、ソニーマガジンズ)で翻訳家デビュー。3冊目の訳書となる『天国からはじまる物語』(理論社)は産経児童出版文化賞を受賞した。
翻訳家を志したのは中学のとき。YA(ヤングアダルト)小説に出会い、主立った作品を読破してしまうと、日本に紹介されていない海外のYA作品を訳して読んでみたいと思うようになりました。それが、翻訳に興味を持ったきっかけです。そのまま翻訳のことしか考えずに大学を出てしまったので、卒業後は出版社でアルバイトをしながら翻訳の学習を続けました。
フェローに入学したのは、アルバイト先の友人が「フェローの授業はいいよ」と薦めてくれたからです。いろいろなジャンルの作品を扱うということで「出版基礎」から受講しました。授業の一環としてリーディング演習をこなせたことは、大きな自信になりました。その後中級講座を経て、田口俊樹先生のゼミに進みました。
初仕事は「競馬好き」ということだけで、田口先生に映画『シービスケット』のシナリオ本の共訳をさせていただきました。当初は下訳だけの予定だったのに、先生の判断で名前も載せていただけることになったんです。
その後、同じ編集者から『14歳でごめんなさい』、『天国からはじまる物語』の翻訳をいただき、現在は映画『ホテル・ルワンダ』のモデルになった方の自叙伝を翻訳中です。時間がかかると思いますが、「この人の翻訳ならおもしろいだろう」と本を買ってもらえるような翻訳者になれたら、と思っています。